不可視議論

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いこうよ

暗い現実の中でもなんとなく未来が明るいものに思えるところが人間の良いところなのかもしれない。危機的な状況でどうなっていくのかわからない不安や葛藤が心を支配しても、気付けばどうやったらよくなっていけるかを考えている。灯りはまだ消えていない。光が遠くても手を伸ばしていたい。仄暗い感情ばかりを歌にしてきたけれど、絶望の人ではない。上手くいかないこと、思うようにいかないこと、様々なフラストレーション。それによる足踏みさえも楽しみながら前に進んでいきたいと思う。 バンドはもう自分の、自分たちだけの居場所ではなくて、いろいろな形でかかわってくれている人たちの居場所でもあるのだと感じる機会があり、これから...
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かなしみを喰む

かなしみを喰む 反動が怖いのですが、最近少しだけ世界が明るいです。MVや音源を世に出したことで色々な反応をもらったり新しいかかわりが生まれたりしたからだと思います。見つけてくれて、聴いてくれて本当にありがとうございます。我々の音楽からあなたなりの何かを感じ取ってくれたら嬉しいです。 ----- 8/13にユエニアメ初の企画を行います。所謂レコ発というものですが、正直容赦なく喰ってくるような出演者しかいないのでこれまで以上に全力で迎え撃ちます。お盆時期、しかもRSRの翌日(というかなんというか)で何かと忙しい時期かと思いますがきっと後悔のない夜になるでしょう。当日券も金額は変わ...
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自戒

これは駄文である。 夢忙録などと華々しい題を冠にしているのに、随分と恥ずかしい自分語りであることを先にご容赦願いたい。 雨後春筍 どうも最近は自分の状態が非常に良くないと感じる。 最近、といっても、裏庭の筍のように、自分の犯してきた愚かしさがポコポコと表に出始めただけで、 無計画に撒きまくった種が巡り巡って今に顔を出していることは言うまでもない。 進行方向に額を向けて一歩踏み出した気ではいた、いやそうしなければと思ってはいたのだが、何か得体の知れないバイアスが掛かっている。 私はこの正体を過去目にしたことがある。実際知りはしないのだが、見たことがある。 ただし私...
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たましい

例えばそれはいつ爆発するかもわからない、けれど爆発しないかもしれない時限爆弾のようなもので、少なくとも自分を苦しめる不安材料としては十分すぎるほどの存在だった。生きていればいるほど、どうしようもない事に遭遇するほど、何かに期待して失望するほど、破裂せんとばかりに肥大していくそれは疾うに手に負える範疇を超えており、その絶望がまた自分を苦しめるものとしてのしかかってくる。 人生を病院のようなものとするのであれば、きっと一生満たされることはないのだと思う。時に消失に憧れを抱き、溺れさえしそうになるが、そうなったところで完成はしない。ヘルプミーかみさま。何に縋ればいいんだろう。 ----- ...
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#3.なににもなれない

なににもなれない 呟く、ということに対してかなり強い抵抗感がある。 前向きな言葉が自分の中に殆どないから、 自分の呟きによって誰かを不快にさせてしまうに違いないという思い込みがある。 それは数年前に知り合いのバンドマンから 「お前のツイートいつも暗いからリムーブするわ」 とリプライが来たのを未だに引きずっているからなのかもしれないし、 本心を伝えることが極端に苦手な自分の性質によるものかもしれないし、 他の何かが理由かもしれない。 自意識過剰みたいで気持ち悪いな。 だけどとても自由には呟けない。 文字に起こして投稿せ...
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#.2 meaningless metacognition

#.2 meaningless metacognition 自律神経が整っているとはどういう状態なのか。 そもそも自立神経なのだから、精神状態なんぞに影響されず、 忙殺されている人間にケアをする為の気をつかわせる事などなく、 立派に自立して整っていて欲しいものだ。 手のかかる神経を持つと苦労するな。 何を言っているのか分からないか。 安心して欲しい、同意見だ。 呼吸という行為を認識してしまうと、 暫く無意識に出来なくなってしまう様に、 生きるという事も意識してしまえば、 生きているという意思の元にしか遂行出来なくなる。 その延長線上に在る生きるという現象も、 一度...
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#2.僕等は箱庭の中で

僕等は箱庭の中で はじめに 11/23のライブに足を運んでくれた方、或いは関心を向けてくれた方、ありがとうございました。 新体制1発目というのは新たな章の始まりであり、それにかかる意気込みと付随する恐怖心は並々ならぬものでした。 演奏後に感想を述べてくれた方々には特に感謝しています。 大きく変わった我々が外から見た時にどう見えるのか、それがとにかく不安でした。 ----- 音楽を楽しめる人が羨ましい。 自分にとって音楽は死を避けるための延命装置のようなものであり、生命活動を続ける限りはきっとそれから逃れられないように感...
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#1.喰うが、さなぎのご挨拶

#1.喰うが、さなぎのご挨拶 初めましての方は初めまして、 ご存知の方はとても稀有ですね、ありがとう。 "さなぎ"というデュオで"詩人"という大層な肩書きを頂いてます"喰うが"と申します。 さなぎとはなんぞやと思うでしょう、 さなぎは幼虫が成虫になる途中段階、成長過程、未発達な状態です。 さなぎはそんな未発達、未熟、なり損ないの自分に対する言い訳から生まれたグループです。 元々音楽、ひいては作詞に興味のあった自分は「どうせやったところで…」と 始める前からやりたい自分に言い訳をしながら歳だけを取りました。 やっと...
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#1.はじまりによせて

#1.はじまりによせて IFRの面々の協力で執筆場を用意してもらいました。ありがとう! SNSじゃ手軽だけど、長い文章は読みにくいもんね。 与えられたこの場は、『空白につき』と名付けることにしました。 you any a meのふたりが書きたくなったこと、考えていたことを、そのまま書いていこうと思います。 名乗り遅れましたが、you any a meのベースをしています、べべです。 わたしのはなしはまた今度じっくりと。 さてyou any a meは11月23日に久しぶりのライブをします。 ライブに寄せてちょっとだけ、心の内を...
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#1.ご挨拶とLiveについて

#1.ご挨拶とLiveについて 恐らくこの文字列に目を通してくれている方々は、 何か始めたんだな、という興味のもと此処を訪れてくれているものと思う。 それ故に、長い自己紹介は省いても問題ないだろうか。 bookmanというソロプロジェクトバンドを執筆している木囃子といいます。 「不可視議論」名付けられた所属レーベルのウェブコンテンツが開始し、 第一回目の記事を綴れたのは嬉しく思っている。 正直、本来の表現の場が制限されているというのは否定しようのない事実で、 SNSも得意とは言えない人間なのに加えて、 ...